Fedora Core 2のインストール後にSELinuxを有効にする
Fedora Core 2をインストールした後でも,次のようにすれば簡単にSELinuxを有効にできる。
(1)rootユーザーでログインし,必要な初期化作業を次のコマンドで行う。
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fixfiles
relabel
このコマンドを実行することより,ファイル・システムの拡張属性にTEのタイプを書き込んでいる。
(2)/etc/sysconfig/selinuxファイルを編集して,システム起動時のSELinuxの有効・無効を指定する。具体的には,/etc/sysconfig/selinuxファイルの
SELINUX=disabled
という行を次のように変更する。
SELINUX=enforcing
これにより,起動時にSELinuxが有効になる。
(3)最後にシステムをリブートする。
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reboot
を実行してシステムを再起動する。これで,SELinuxが有効になった状態でシステムが起動する。
SELinuxを無効にする
SELinuxを使ってシステムを運用しているときに,障害対応などで一時的にSELinuxを無効にしたいときがあり得る。そうした場合でも,次の2通りの方法を用いて,簡単にSELinuxを無効にできる。
(1)/etc/sysconfig/selinuxファイルの「SELINUX=…」となっている行を,「SELinux=disabled」のように変更する。システムの再起動後には,SELinuxが無効になる。
(2)システムのブート時に無効にする。SELinuxの障害の具合によっては,/etc/sysconfig/selinuxファイルすら変更できない場合もあり得る。このような場合は,ブート時の指定が便利である。ブート・ローダーのGNU
GRUBが起動したら,「e」キーを押してから,「selinux=0」を以下のように追加する。
root (hd0,1)
kernel /vmlinuz-2.6.5-1.358 ro
root=LABEL=/1 rhgb quiet selinux=0 下線部を追加する
initrd
/initrd-2.6.5-1.358.img
それから「b」キーを押してブートすれば,SELinuxが無効になる。この際,日本語キーボードで「=」を入力するためには,「^」キーを押す必要があることに気を付けよう。
再びSELinuxを有効にする際は,「fixfiles relabel」にて再度初期化作業を行うようにする。
SELinuxの動作を確認する
SELinuxを有効にしてシステムを起動したら,その動作を確認してみよう。今回はテキスト・ログインでの確認方法を紹介する。
まず,「Ctrl+Alt+F1」を押して,テキスト・ログインの画面に切り替えよう。ユーザー名「root」とそのパスワードを入力すると,選択を促すメッセージが出てくるが,ここでは気にせずにコマンド・プロンプトが表示されるまでリターン・キーを押し続けよう。ログインができたら,次のコマンドで動作確認をする。
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getenforce
enforcing
と表示されば,SELinuxが有効になっている。
今回の操作はここまでとし,最後にシステムを終了させよう。「shutdown -h now」を入力して,シャットダウンする。
SELinuxでは,RBACやTEを反映して,各種コマンドの操作方法が通常のLinuxのものとは多少異なっている。そこで次回(6月15日公開予定)はSELinux特有のコマンドの操作方法を解説する。また,日経Linux7月号(6月8日発売)の特集「今すぐ始めるFedora
Core2」においてもSELinuxの設定・利用法を解説している。付録DVD-ROMにFedora Core
2を収録するので,いち早く試したい方は利用するとよいだろう。